2023/08/08 10:17
2023.8.8
へちま便り
【私なりの平和宣言】

はじめまして。
へちま屋さはらんの佐原やす子といいます。
先日の「平和への誓い」(こども代表)、新聞で読みました。
『みなさんにとって「平和」とは何ですか。』というあなた達からの問いについて、一日中考えていました。
私なりの答えを伝えたいと思い、お手紙を書いています。
読んでもらえたらうれしいです。
―私にとって「平和」とは何か。
それは、地球上の生きとし生けるものたちが、
「生まれてきてよかった」と思いながら生きること。
そして、この世に別れを告げるとき、「生きてきてよかった」と思いながら死にゆくこと。
これが平和な状態だと私は考えています。
なので、
いじめ、家庭内暴力、虐待、殺人、戦争などのありとあらゆる暴力、
自死、
地球環境破壊、
差別(人権侵害)などが存在している現代の世界は、
残念ながら、
平和な状態とはいえないと思っています。
では、どうやったら平和な世界を築けるのか?
長年考えてきましたが、「これだ!」という解決策はまだ見いだせずにいます。
ただ、今の私が思うのは…
平和を築くというのは、重い扉を開けることと同じ。
平和な世界の前に立ちはだかる巨大な扉。
その扉の前に立っても、扉が自動で開くことはありません。
ましてや、「ひらけゴマ!」と唱えて、パッと開くこともありません。
扉を開けたければ、自分で扉を叩くしかない。
つまり、行動するということ。
1回叩いてもだめなら、10回叩いてみる。
それでもだめなら、引いてみたりして知恵を絞る。
それでもだめなら、一緒に扉を叩く仲間を集める。
2人でだめなら、3人…4人……10人と仲間を増やしていく。
そうやって、扉を叩く力を結集させてゆく。
そして、一人ひとりの小さい力が集まって、ようやく扉が開く。
「平和を築く」とは、まさにそれと同じだと思うのです。
ヒーローやリーダーを待っているだけでは、「平和」はやって来ない。
それに、少数の人に頼るのは、その人たちを過信したり依存したりすることになるので、それはそれで危険です。
かといって、自分一人で実現することも難しい。
だからこそ、人々とつながり、対話し、連帯することが大事だと思うのです。
扉の向こう側に、
自分たちが思い描いている世界があると信じて、扉を叩き続ける。
これが、私の考える平和への道です。
地球上の生きとし生けるものたちが健やかに、かつ穏やかに生きられる世界を目指して、
私もその扉を叩き続けます。
そのことをあなた達二人にも誓って、私なりの平和宣言とします。
あなた達の想いにふれて、自分の想いを振り返ることができました。
考える機会をくれて、どうもありがとう。
いつかあなた達に会えるのを楽しみにしています。
2023年8月8日
へちま屋さはらん
佐原弥寿子より